魔法学校に入ったら恋の魔法にかかったんでちょっと本気だしてみた【完】

第67話

築野目（つののめ）

「・・・今から3年前のこと・・・

　　　　若いカップルがこの先にある

　　　　つり橋を歩いていたときに

　　　　つり橋の向こうから偶然やってきた

　　　　浮気相手とはちあって・・・

　　　　男の態度を不審に思った彼女が問い

　　　　詰めた際に

　　　　男が錯乱して浮気相手と

　　　　一緒に橋から転落してしまったん

　　　　だって・・・

　　　　そして、その彼女も後を追って

　　　　飛び込み自殺　　　

　　　　…それからというもの、

　　　　夜にこの橋を渡ると

　　　　なぜか男女の囁き声が

　　　　聞こえてきて・・・

　　　　振り返ると…

　　　　苔（コケ）に塗（まみ）れた

　　　　上半身だけの緑色の霊に

　　　　しがみつかれて・・・

　　　　そのまま…

　　　　橋の下に引きずりこまれて

　　　　転落する・・・って話よ」

反仏

「ぎぃやああああああああ！！！！！

　　　なんそれなんそれなんそれ

　　　なんそれなんそれ！！！！

　　　ウソだよな？つののめ？？　

　　　作った？

　　　今考えた？？　妄想？？？　

　　　逸話？？？」

築野目

「リアルよ。　

　　　新聞にも載ってた。」

反仏

「やめろよ！！！！　

　　　ふっざけんな！！！！！

　　　そんなん信じねーからな？　

　　　絶対にー！！！」

魚頭

「落ち着けって、お骨（コツ）・・・

　　　そんなに怖いんなら、

　　　部屋にのこっときゃよかったじゃ

　　　ねーか」

反仏

「みんな参加すんのに

　　　一人で残れるワケねーだろ！？

　　　逆に怖いっつーの！」

鰻丸

「みんな準備はいいかなー？

　　　ルールを説明するぞー

　　　今から男女一組でペア作って、

　　　 渡した地図に沿って林道を歩き、

　　　 指定場所にある「お札」を

　　　とってきてもらまーす

　　　コースからは絶対に外れないこと、

　　　引いた番号が、歩く順番となりまーす

　　　順番が早いほうが有利かもでーす

　　　ルールはたったこれだけでーす」

説明したのはナイトウォークの発案者、鰻丸

このイベントは1-6オリジナル。

1人の反対者を除き、

即座に決定したイベントで、

彼の狙いは

”吊り橋効果でイチャコラナイト！”

ということのようだ

鰻丸

「（今夜、

　　　　やったるでぇ～～～！！！

　　　　決めるでぇ〜〜〜！！）」