第65話

現れたのは、190cmはあろう長身の男 



威風堂々とした雰囲気と、


竜驤虎視りょうじょうこしするけつくような視線



一目で理解できる 圧倒的な危険度…!!






鬼頭

「・・・貴様ら・・・


   タダですむと思うなよ・・・?」




射沙波

「なるほど・・・


    ボスの登場ってわけかい・・・


    だがコッチも弾数タマかずすくねーんだ


    ここは一気に

    決めちまうぜッ!!!!!!」





ガシィィ!!!!!





射沙波

「・・・な・・・ なんだと!??



    (コイツ・・・


     他のヤツらとは

       次元が違う…!) 」




放たれた渾身の一撃を遮る 男の左手


表情はぴくりともせず、微塵も動じていない





姫崎

「(ユ・・・ユラの右ストレートが…


    左手一本で握られちまった・・・

    だと!?


    コイツ・・・

     何者だ・・・!!)」



左手に握られた右拳を勢いよく振り払われ


イザナミは数歩、たたらを踏んで後退した





さらに、

鬼頭はイザナミの方へ歩み寄る





射沙波

「(くるか・・・!?)」






スッ・・・





射沙波

「(え!? 


   素通り・・・??)」





ザッ・・・





鬼頭

「オイ・・・


   舐めたマネしてくれたな・・・?


   フエコーが女さらうとか

   ナンパな真似しやがって…



   立てよ・・・?」





その言葉の向け先は、

イザナミでもヒメサキでもない





ウジリ

「ご・・・ゴメンよ、


     鬼頭クン・・・」



サジリ

「つい、出来心っつーか・・・」






鬼頭

「気合いれろ


オラァァァッッッ!!!!!」





ウジリ&サジリ

「ウォォス!!!!!」





ドゴッ!!!! 



ドゴッ!!!!!






ウジリ&サジリ

「ぐほ・・・っ・・・!!!!」






鬼頭はウジリとサジリに対し、

制裁のボディブローを放った





射沙波

「!!??」




姫崎

「な・・・!?」






鬼頭

「ワリーな・・・

   イザナミ、ヒメサキ・・・


   こんな軟派ナンパなマネしちまってよ・・・


   朽笛高校おれらはイチオウ、

   硬派一本で通ってるからよ・・・


   今のはケジメだ・・・


   すまねぇ」




射沙波

「あ、あぁ・・・ 」




鬼頭「

それと、・・・


   その・・・(チラっ) 」



急に口ごもりながら、

視線を向けた先には織原



織原

「あ、アタシは織原です・・・」



鬼頭

「・・・お、おりハラ 


   ・・・いいナマエデスネ

       ・・・(ボソッ)」



射沙波

「おぉ??


    (急にカワイくなったぞ?

     コイツ・・・) 」




鬼頭

「イザナミィ!!! 


   ヒメサァキ!!!」



射沙波

「おわっ!! 

    急にデカイ声だすんじゃ

    ねーよ!!」


姫崎

「なんだよ!? 急に」





鬼頭

「次会った時は敵だ・・・


 

   俺は 鬼頭 竜芯。


   フエコーのNo.4、青龍 と

   言えば俺の事だ


   いつでもやりたきゃ来い」




射沙波「お、おぅ・・・


   (コイツでNo.4 !?

    やっぱ ヤベーな 

     フエコー・・・)」




姫崎

「(次・・・あんのかな・・・??)」






鬼頭

「じゃあよ ・・・」





こうして林間学校で起こったトラブルは

人知れず収束に向かった


夕食タイムが2時間も設けられていたおかげで

事なきを得たが、

夕飯を食べそびれてしまった3人…




ぐうぅ~~~・・・







朽笛くちぶえ高校 主なメンバー】



亀強羅かめごうら 暁明ぎょうめい 15歳

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宇治理うじり 大洲だいず 17歳

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佐治利さじり 茂樹しげき 17歳

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鬼頭きとう 竜芯りゅうしん 17歳

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