第64話

射沙波

「オイ・・・ 

    コイツは手土産だ・・・」



ドサッ・・・



「おお! コージ!!」



20分程前に花学施設の倉庫付近で発見した

不審者を成敗し 事情を聞き出して

この倉庫までたどり着いた




射沙波

「モエカ!!

    無事か!?」



織原

「うん、アタシは大丈夫だけど…


   ヒメサキくんが…!」




射沙波

「ミズイロ!!!


    ・・・ったく、

    1人で乗り込むとか

    ムチャしやがって・・・」



姫崎

「ユ・・・ラ・・・」






ウジリ

「イザナミぃぁ!!!

     テメーが来てもこの状況は

     変わんねーぜ!?


     こっちはまだ10人残ってんだ!

     数のチカラ・・・」




バキィィィ!!! 



ドガァァァァ!!!! 



ドゴッ!!!!!




「グホッ!!!」



「くはぁ・・・っっ!!!」



「ガッハァ・・・ッ!!!」




射沙波

「数・・・がどーしたって?」





「つええ!!


 ヒメサキもつええが、

 イザナミも同格だ!!!」



「オイ! 

 早く亀ちゃん起こせよ!!」






ウジリ

「オイ・・・サジ・・・


     このザマじゃ、

     鬼頭キトークンに

     シバかれちまうぞ・・・俺ら…


     なんとかしねーと・・・」




サジリ

「あぁ、 

     鬼頭クンは おっかねーからな…


     こーなりゃ 

     さっきみてーに不意打ち

     するしか・・・」




織原

「ユラ!! 

   コイツ、ナイフ隠し持ってるよ!?


   気を付けて!!!」





サジリ

「こんの女・・・!!


     ヨケーなこと

     言うんじゃねぇ!!!」



射沙波

「ほう・・・?

    ナイフね・・・

 

    使いたきゃ、

    どーぞご自由に・・・?」



サジリ

「あ・・・・

     いつの間に・・・!!」



一瞬で間を詰め、

サジリの前に立つイザナミ




射沙波

「俺の相棒をこんな目に

    合わせやがって・・・」




ウジリ

「ハッハーーー!!!


    俺もいること忘れてんじゃねーぞ

    イザナミィィ!!!!!」





ドゴッ!!!!!




背後から襲い掛かるウジリの顔面を

捉えたのは イザナミの裏拳




ウジリ「ぐっはぁぁぁ!!!」






ドサ・・・ッ・・・







射沙波

「俺の相棒に手ぇだすヤツは

    許さねーぞ!!!!


    オラァァァァァ!!!!!」





バキィィィィ!!!!!






サジリ

「ぐほぁぁぁ・・・ッッ!!!」






ドサッ・・・






「うわあああ!!! 

 バケモンだぁぁぁぁ!!!!」



「撤収!!! 

 テッシュウウゥゥゥ!!!!!」




フエコーの連中が一斉に退散していく









射沙波

「ミズイロ!!


    大丈夫か!??」




織原

「ヒメサキくん、肩をナイフで

   刺されてて・・・」



姫崎

「・・・ふっ・・・


   でかい 借り…

   つくっちまったな・・・」




射沙波

「そんなん、

    どーでもいいよ・・・



    それよりミズイロ、

    ・・・その・・・


    この前は悪かったよ・・・ 


    あんな話して・・・


    お前の気持ちも

    知らねーで・・・よ・・・」




姫崎

「・・・何言ってんだ・・・


   俺こそ突っかかってしまって

   悪かったよ・・・



   気にすんな、らしくもねー」





射沙波

「お、おう・・・ 


    そだな


    それより、

    肩の手当しねーと・・・」








「やってくれたな、

 ・・・馬鹿どもが・・・!!」






ウジリ

「あ…あがが…!!」




サジリ

「あ・・・あ・・・

   




     鬼頭キトークン・・・!!!」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る