第63話

「オイ・・・

 亀ちゃんまでやられちまったぜ!??」



「こんなに強かったんか?? 

 ヒメサキのヤロー・・・!!!」



ヒメサキの戦いをの当たりにし、

悪名高い朽笛高校の面々の

攻撃の手が弱まっていった



姫崎

「ムダな戦いは好まんのでな・・・


   ここらへんで終わりにしねーか?」





ヒュツ!!!





ヒメサキがガードを下した一瞬の隙だった





ザクッ!!!




姫崎

「くっ!! …しまった!!!」




1本のバタフライナイフが空を切り裂き

ヒメサキの左肩に深々と突き刺さっていた





サジリ

「ハッハッハッハッハーーー!!!

    なーに気ィぬいてんだボケが!!


    ここはフエコーの支配下だっ

    つったろー?」



ウジリ

「ナイスだサジリ!


     これで形勢逆転だなぁ


     ・・・ヒメサキぃ・・・!!」




織原

「ヒメサキくん!! 

   血が・・・!!!」




姫崎

「へっ・・ 

   こんな程度でオレをやった気に

   なるとは


   メデテーな・・・?」




バキィィィ!!!




「ぐおおおっ!!!」



左肩に深い傷を負っているにもかかわらず、

片手だけのヒメサキの攻撃は

まるで落ちる気配がなかった



ウジリ

「ヘッ・・・わーってるぜ?


     あんま無理・・・

      すんな よっ!!!!」



ドガッ!!!



サジリ

「ほぉ~ら、

     攻撃が入るようになって来たぜ?

     ヒメサキちゃんよぉ・・・


     舐め腐ってんのも 

     ここまでだぜ!!!


     オラぁ!!!」




姫崎

「ぐ・・・はっ!!!」



織原

「あぁっ・・・

   ヒメサキくんが・・・!!


   お願い!! もうやめて・・・」



サジリ

「だーから、焦んなって・・・!」



織原の身体を背後から覆うように

押さえつけるサジリ



姫崎

「オイ!!!

   テメェ!!! 

   モエちゃんから離れろ

   コラァァ!!!!!」




我を忘れ 

一直線にサジリに向かっていくヒメサキ





バキィィィ!!!






姫崎

「うぁ・・・ぁっ!!」



ドシャァァ!!!



「おお! 

 マジで攻撃入るようになったぜ!?」




視界が狭まったヒメサキの脇から

放たれた拳が

ヒメサキの傷を負った左肩に炸裂し



辺りには鮮血が飛び散る





姫崎「あああ!!! っっ!!!」



織原「キャァァァァーーーー!!!!」


   

ドガァ!!! バキィイ!!!!



「うおらぁぁあ!!! 

 ヒメサキィィ!!!」



「ナメてんじゃねーぞ

 ゴルァァァ!!!」





ウジリ「くくく・・・

     ようやくケリついたな・・・」








ドガァァァァァ!!!!!






倉庫の扉が

轟音とともに激しく蹴破られた






サジリ「何だ!!!?????」










「待たせたなぁ・・・」










織原「・・・


   ・・・・・ユラ・・・・・!!!」

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