第58話

射沙波

「あれれ、恋羽ちゃん…

    お一人で調理中?」


恋羽

「あ、イザナミくん

   モエカちゃんなら先生のおつかいで

   倉庫に行ってるよ?」



射沙波

「いーのいーの!


    恋羽ちゃんが心配でちょっと

    寄り道しただけだから!


    (モエカがいないほうが

    何かと好都合だし・・・)」


恋羽

「イザナミくん、

   せっかくだから

   ちょっと味見してく?」



射沙波

「いいの?? するする〜!!


   (恋羽ちゃんの手料理・・・!!


     くぅーーー・・・


     林間学校、最高〜〜!!)」



恋羽

「はい、どーぞっ」



射沙波

「いっただっきま~っす!」



イザナミは小皿に盛り付けられた

カレーライスを

感慨深い気持ち全開で口に運んだ



射沙波

「ん~~~~!! 


    まいっ!!!


    めっちゃうまいよ、恋羽ちゃん!!


    サイコー!!!


    盛り付けも芸術的!!」



恋羽

「ホントぅ!? よかったぁ~~~!!

   結構分量とかテキトーだったから」



射沙波

「これ、男子は誰食べるの?」



恋羽

「うんと・・・、

   コタローくんと…

   シグレくん、猫海くん、 かな」



射沙波

「なるほど・・・


   ヤツらは 多分、

   試合に負けて胸いっぱいで

   ゴハンいらないだろうから、

   代わりに俺がいただくとしよう!」



コタロー

「イザナミくんはC班でしょ?

     ささ、早くしないと

     なくなっちゃうよ〜?」


シグレ

「そーそ、

    ここは俺らの重要な資源

    だからさ?」



猫海

「特に、淡空・織原のカレーだけが

   頼みの綱だったりするからね

   ・・・うん」



射沙波

「ちっ・・・

    虫どもがわいてきやがったか…


    俺の愛しの黄金メシを…」



恋羽

「・・・それにしても、

   モエカちゃん遅くない?」



射沙波

「あぁ、

    そーいや俺も倉庫に荷物

    とりにいくんだった

    ついでにアイツの様子でも

    見てくるよ」



恋羽

「あ、ありがとう イザナミくん


   よろしくね?」



射沙波

「まかせといて! 恋羽ちゃん!」

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