第59話

射沙波

「ったく、

   世話の焼けるヤツだぜ・・・


   だがまぁ 確かに 

   トイレにしちゃ遅すぎる気も

   するな・・・」



倉庫に食器を取りにきたイザナミだったが

ふと足元を見ると 何かが落ちているのに

気づく




射沙波

「あれ、コレって・・・

    映画のときモエカに借りた

    ハンカチにすっげー似てるな…


    ・・・ん?」



倉庫は道路脇に位置しているのだが、

何やらコソコソと

敷地内の様子を伺っている怪しい男が

いるのに気づいた



「よし・・・ 


  誰も追手はいないようだな…


  そろそろずらかるか・・・」




ガシッ!!




射沙波

「えくすきゅ~ずみ~

    オニーサン、

    ちょーっと、職質イイデスカ~?」



男の肩に手を回してイザナミが言った



「なんだ?テメー? 

  何の用だ!?」」



射沙波

「おいおい、そりゃコッチのセリフだぜ?

    お前みてーな見るからに

    アヤシイ奴が言うことか?」



「んん? 

  そのデケー態度、蒼い眼・・・


  テメー、まさか イザナミか?」



射沙波

「・・・ピンポーン

    俺もなかなかの有名人だね・・・

 

    まぁ悪くねー気分だ・・・


    じゃー、夕飯前の軽ーい運動でも

    しとっかな?」

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