第56話

木森林

「よーし、1時間休憩したら

    夕飯の準備するぞー


    時間が来たら、

    各班毎に材料を取りに来て

    小雪センセーの指示に従って

    調理を開始するよーに


    できた班から食事は進めて

    いいからな?

    夕食は準備含めて2時間あるから、

    まぁ気楽にやってくれ!



    じゃぁ よろしくぅ!」



・・・・・・・・・・



~D班 休憩中~



魚沼

「みんなお疲れ!

   今日は頑張ったから、

   夕飯はめっちゃ気合いれちゃうよ!」


天窓

「いよっしゃあ!

   まいまい の手料理! 

   楽しみすぎるんですけど~」


魚沼

「やだぁソラくん!

   あんまし期待しすぎないでよ~?」



まいまい、こと 魚沼まい は、

女子の中では一番体格が良いのだが

そのことについては全くもって

コンプレックスには思っておらず

いつも明るく前向きな性格でクラスでも

人気がある生徒だ


そんな まいまい に好意を寄せるのは

天窓てんまど 颯来そら


成績は優秀で学力も高く、

1-6の学級委員を務めている彼だが、

小さい頃に母親を亡くし 

10歳年上の姉が母替わりを務める

家庭で育ってきたということもあり

母性というものに強い憧れを抱いている



笠木

「まいまい、

   デザートって作る時間あるかなぁ?」



魚沼

「あかねちんはスイーツ大好きだもんねぇ


   いいよ? 私がつくってあげる!」



笠木

「いやったぁ~!! 

   まいまい大好き!!!」



ぎゅうううぅ…!



天窓

「(俺も抱きつきてぇなぁ・・・)」



笠木

「アタシも 

   まいまい みたいに胸

   おっきくなりたいなぁー…」



魚沼

「私のはただ太ってるだけだから! 

   アハハ!!」



千曲川ちくまがわ

「笠木は、まいまい みたいに

    バイ~ン! がいいの?


    それとも、織原みたいに、

    たゆ~ん! がいい?


    はたまた、美竹みたいな

    ぽい~ん! がいい?」



笠木

「そだねぇ、アタシは 

   ぽよよよ~ん! かなぁ?」



千曲川

「ほう!そーすんと・・・

    ノエルんと織原の間くらい

    って感じかな?」



裏千家

「ちくま、ヘンタイ! 


    なんでそんなに把握してんのよ?」



千曲川

「イヤ、把握してるのは俺じゃなくて

    ウナギっつーか・・・


    なぁ? セツナ?」



殿群とのむらし

「オイ! 

   俺に振るなよ!


   まーそーなんじゃない?

   しらんけど!」


裏千家

「あかねちんも、

    コイツの質問に

    素直に答えすぎよ? 

    気をつけないと・・・」



笠木

「はぁい・・・気をつけマス!」



千曲川

「だがな、笠木

    世の中 ちっぱいが好きな男も

    たくさんいるんだぜ?

    だから、

    無理に大きく育たなくても

    いいかもな?


    一応、

    男を代表して忠告しとくな?」



笠木

「そーなんだぁ・・・

   ふーん、じゃぁ 

   おっきくならなくても

   いいのかぁ…」



裏千家

「・・・あかねちん

      ・・・アンタね・・・」



魚沼

「はて・・・

   なんでこんな話に

   なったんだっけ・・・?」



天窓

「ちくま も ウナギ寄りか・・・


   なんだか最近、

   鰻丸の影響力が強くなっている

   気がするな・・・


   裏の支配というか…」


   

殿群

「心配すんな、ソラ


   ここにもまだピンクに染まってない

   男がいるからよ」



天窓

「ちょっと安心したよ、

   セツナの存在は1-6にとって

   貴重かもな」

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