第52話

刃弾

「今の、えっぐ!!

   ・・・あの雷音を吹っ飛ばした!?


   相手はあの雷音だぜ?」




女々めめ

「イザナミくんを

   並みの人間とは思わないほうが

   いいよ…?


   彼はちょっと、

   イヤ …僕らとは全然ちがう」




野叉木のキックで試合再開

ボールは宇田川を経由して、

再び滑子へ渡る



射沙波

「チックショー! 

    まだボールに触れてもねーぞ!」



滑子

「・・・こいよ・・・」




反仏

「あっ!! 


   ・・・出た・・・」




ここで滑子の表情が豹変する


滑子タケシが持つ特殊スキル、

"サイコパスモード"



普段のひょうひょうとした雰囲気は

禍々しい空気へと一変したのだ




滑子

「俺ニ触レタラ

   バラバラニサバイチマウゼ…?


   ソウダナァ・・・


    マズハ生爪ナマヅメカラ

    1枚ズツガシテイコウカ…」





――――――――――…

観客席




魚沼

「ねぇコタローくん、

   コタローくんってナメタケと

   同じ中央中でしょ?

   なんか、ナメタケって

   雰囲気変わってない?」



功刀谷くぬぎだに

「あれね、

   ナメタケくんは人格変わると

   サイコパスになっちゃうんだよ


   属性が闇だったら 普段から

   あのまんまなんだけど…

   彼は光属性だから、人格が2つに

   別れちゃったんだってさ


   なんか、

   自分がせめられたりすると、

   それがトリガーになって

   かわっちゃうみたい…


   あぁなったときは 

   もう関わらないほうがいいかもね」


――――――――――…





射沙波

「さっきはナメたマネしてくれたな! 

    ナメタケ!!」




滑子

「命知ラズナ男ダヨ

    ・・・君ハ・・・」




トン トン!!




射沙波

「うっ!!」




ドサッ・・・




湯方

「えっ?? 

   イザナミ君が急に倒れた??」



非常に解りにくい攻防だったため、

解説を加える



イザナミがナメタケに向かった際、

サイコパス化したナメタケは

常人には目で追えないスピードで

イザナミの秘孔を数か所突き、

ほんの数秒だが体の自由を奪い、

立っていられない状態にしたのだった




滑子

「マズハ一人・・・」




イザナミを抜いて

敵陣に一人切り込むナメタケ




射沙波

「あんの・・・ヤロー!!」




しかし、

膝を地面につかされたイザナミが

即座に立ち上がる



滑子

「ナンダト!?? 

   回復ガ早スギル!!!


   コノ男、本当ニ 人間カ???」





射沙波

「オラぁっ!!!」




ガガッ!!!




滑子からボールを奪うイザナミ




射沙波

「一気にいくぜっ! ケアル!!!」

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