第40話

3年C

「なんかイチイチ イラつくな


   ・・・コイツ・・・!」



安藤

「まぁ・・・人間はよ・・・


   痛みってェもんを知らねぇと

   成長しねぇ生きモンなんだよ

   な・・・!」



ザッ…



3年B

「ハッハ!! 


   良かったなおめぇ・・・

   安藤さん直々に相手して

   もらえるなんてよ??」



射沙波

「(うお! 

    アイツ、ダイジョブか!?

    加勢してやっか??)」



安藤

「今年の1年ワンねんは少々

   ヤンチャなヤローが多いみてー

   だしよ・・・


   まぁ、   

   オメーと、

   ウザナミってヤローが

   ダントツでブラックリスト入り

   してるんだがな…!」



射沙波

「(イザナミな? 

     それちょっとショックだから

     間違えんといて??)」



姫崎

「そっすか・・・


   じゃぁ 

   もう話は終わったってことで、

   帰りまーす」



3年B

「おいおい!! 

   何勝手に帰ってんだ!?


   てめー ナメんのもタイガイに

   しろよ!??」



安藤

「じゃぁ・・・

   中学最初の授業をプレゼント

   してやんよ!!


   トクベツにタダでな…


   よォっく 学んで帰んな!??」




おそらくは射沙波が通う中学で

最強の一角を担う安藤


姫崎は その安藤の逆鱗に触れてしまった





安藤

「オラぁぁっ!!!」




バキィィッ!!!




安藤の拳が姫崎の左頬を捉えた




ドシャ・・・・ッ・・・



両手を地面につく姫崎




3年B

「ハッハーーー!!

   さっすが安藤さん!!

   ワンパンっすね!!」



安藤

「ふぅ・・・ 


   二度とスカした真似すんじゃ

   ねーぞ・・・?」



3年C

「くぅ~! 

   キメ台詞もイケてるっす!

   安藤さん!!!」



射沙波

「(あっちゃー・・・ 

    さすがに無茶だったか・・・)」




姫崎

「・・・先に手ぇだしたのは、

   センパイっすからね・・・?」




ヒメサキはむくっと立ち上がると

同時にアタマである安藤に向かっていった






バキイイイィィィィィ!!!!!





ヒメサキの振りぬいた拳は

安藤のアゴを的確にとらえ

校舎の壁際まで吹っ飛ばした





ドッシャアアアア!!!!






安藤

「・・・   ・・・・」




姫崎

「・・・ まだ、 やります?」




3年B

「安藤さん!! 


   安藤さんん~~~!!!」






3年C

「クッソがぁ・・!!


   チョーシんのんなよ!!! 

   かかってこいや!!! 

   ゴルアアアァァァ!!!」







姫崎

「・・・ 

   遠すぎて聞こえないんすけど・・・」




安藤をひきずりながら、3年BとCは

すでに50mは遠ざかっていた




射沙波

「(へぇ・・・ 

    やるじゃん・・・!)」





姫崎

「ねー 誰? 


   さっきからそこにいんの・・・」




射沙波

「お、おう・・・ワリーな


    ちょっと見物させてもらってたワ…


    ・・・おめー、なかなかやんな?」




姫崎

「ったく、

   入学早々 メンドーなこった・・・



   ・・・あ、

   オレはもう帰るから・・・


   そんじゃ・・・」




射沙波

「まぁ、待てよ


    ジツは俺も 

    呼び出されててよ・・・


    今から反対側の校舎裏に

    行くんだわ」



姫崎

「んで? 

   ・・・オレにお供しろって?」




射沙波

「イヤ、そーじゃねーよ


    のぞき見したワビじゃねーけどよ、


    俺が3年 のすとこ、

    見といてくんねーか?


    インネンつけられたのは

    コッチだからよ・・・

    目撃者が居た方が

    後で言い訳するとき

    何かとツゴーいいだろ?


    ・・・オメーがモメてたことも、

    俺がフォローしてやっから


        ・・・なっ?」



姫崎

「ふー・・・


   別にフォローなんて

   いらねーけど・・・

   まぁ 見物くらいは

   してやってもいいぜ?


   ・・・ケド、

   メンドー事に巻き込むのだけは

   カンベンな?」




射沙波

「いよし! 

    そーときまりゃ

    いっちょ行ってみっか! 

    鬼退治!!!」




姫崎

「・・・人を犬みてーに

   いうなよ・・・ 


       ったく」




こうしてグーゼン出会った二人は

もう一方の学校最強の1角が待つ校舎裏へと

向かっていった…

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