第34話

店長

「お客様がご注文されたスイーツは

   大変溶けやすい品物でして・・・


   少々、お部屋の冷気を強ぅする

   必要がございますんねっ・・・


   ですので、こちらをですね・・・



   んねっ・・・ んねっ・・・ 


   んねっ・・・ と」




店長こと、越野こしの 芽栗めぐり

イザナミとモエカを毛布で

ぐるぐる巻きにした




射沙波

「ちょちょちょ・・・!

      何してる!?」



織原

「えええええ~~~~!??」



店長

「寒い日には、

   人肌が心に染み入りますねぇん…


   これで、一安心ですねぇんっ」





【ミルフィーユ・ポリソンヌ】

 部屋を氷雪系魔法で適度に寒くしておき

 その上で 持参した毛布を用い

 男女を包めて親密にさせる魔法


 あらゆる属性に効果があるとされる



 考案者:越野こしの 芽栗めぐり





射沙波

「(おいおいおいおい!

    しかも、腕をモエカの腰に

    回した格好で

    くるまれてるじゃねぇか!

    いつのまに!?


    まったく身動きとれねぇし  

    よ・・・!!)」



織原

「(確かにあったかくなってるけど・・・

    こんだけ密着されちゃったら…

    恥ずかしすぎてユラの方

    見れなくなっちゃったじゃない!


    これからどう接したら

    イイのよ!??


    ってか、ユラの左手…

    電流でも流れてるの??


    なんか… ヘン…っ)」




店長

「とってもお似合いですよ? 

   お客様ん♪


   もう少々お待ちくださいませぇ

   …んねっ」




ガチャ・・・




射沙波

「まてまてまてまて!!

 ウソだろ!?

    放置すんのかよ!?」




店長は二人を残し、部屋から退出した



―――――…




「素晴らしい早業でした、師匠!


  しかも、私は見逃しませんでしたよ?


  お二人の脚をミルフィーユのように

  交互に挟み込むように

  セッティングしてましたね?」



ホイミ

「いつ?どーやって??


    見てたのに目で追えてすら

    いなかった!??」




店長

「やるわねん・・・

    紬ちゃん・・・(ニヤリ)」



「ハイぃ! 


   多少は成長したのです!

   私も☆」

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