第28話

<カフェテリア キャッチ安堵あんどリリース>


ケーキバイキング 

日替わりでございます

どうぞ店員までお尋ねください



射沙波

「おおー! 美味ひそ・・・


    生クリームだけで

    ご飯10杯はいけそ・・・」



織原

「ここ、ここ!

   先週オープンしたお店


   …ん…


   ・・・入ってみる?」



射沙波

「うんうん! 

    入らない手はないぜ??」







カララン コロロン カラララン・・・







西洋風のスイーツ店といった

店構えだったが、

入店したときに竹のような音が鳴り響いた




織原

「南国風? 

   ・・・でも見た目はヨーロッパ風ね」




店員

「いらっしゃあい 

    まっせぇぇ~~~ん!」




胸に”見習いクルー”と書かれた

プレートをした店員が

掛け声と共にやってきた




店員

「いらっしゃいまっせぇ 

   お客たま!


   ワタクシは、

   キャッチ安堵リリースで

   接客担当をしております、


   ”小曾下こそげ  ホイミ ”です

   よろしくおねがいしまーす☆」




射沙波

「担当? 

    スイーツ店で? 

   (ホイミ? 本名??


    小曾下…ってどっかで

    聞いたような・・・)」




店員

「あ、お客たまは 

   初めてでいらっしゃいますよね?」



射沙波

「あ、あぁ 

   オープンしたばっかだもんな?

     ここ・・・」



店員

「そうですよね! 

   そこから説明したほうが

   よかったですね・・・」




するとそこへ 

もう一人の店員がすかさずやってくる





店員B

「(ホイミん、

    こーゆーときはね、こーすんのよ?

    ちょっとみてなさい・・・)


    ボソボソ…」




店員Bはホイミに耳打ちすると

すぐさま行動に移した




店員B

「ハイぃ、

   お客様はこちらの個室に

   ご案内しまーす!」



織原

「個室? 

  なぜ個室??


  ただケーキ食べるだけじゃないの??」




射沙波

「なんか知らんけど、

  くつろげるなら

   別にいーんじゃねーの?」



織原

「そ、そうね・・・ 


    じゃぁ・・・」




店員B

「ハイぃ☆ 

    こちらへど~ぞ~!」




店員の後に着いていくと、

そこはブラックライトの光が

幻想的な空間を作り出した

フンイキのある個室だった




織原

「すっごぉーい・・・


   日本じゃないみたい・・・!!」



店員B

「あ、足元お気をつけください!

   池のようになっていますので…」



射沙波

「池? 

   おおっ!なんじゃこりゃあ!?」



よく見ると 足元はほぼ

小さな噴水のようなものが

しゅわしゅわと吹き出ている


ブラックライトの光が水面に反射し

まるでテーマパークのような空間を

演出していた



店員B

「こちらにおかけになってくださいね!


  ただいま、

  メニューをお持ちしますので☆」

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