第27話

"こんな時間に街をうろつくのなんて

いつぶりのことか


朝一に河川敷でケンカに呼び出されたり

とかはよくあったけどな…"


…などと思いながら、

萌歌と肩を並べて歩くイザナミ




織原

「アンタさぁ、

   高校入って なんか変わった?


   ・・・妙に授業は真面目に

   受けてるし、

   遅刻も今のとこ一回もないっしょ?


   なーんか裏がありそー

   なのよねー・・・」



射沙波

「ウッセ〜な! 

    言ったろ?


    高校はちゃんと卒業したい、って」



織原

「ふーん、 


   ・・・そ。


   ならいいんだけど」




射沙波

「引っかかる言い方だなぁ


    俺だって、

    ヤルときゃヤルんだぜ?」



織原

「わかってるよ…


   アンタがやるときはやる

     ってことぐらい」




射沙波

「 (ドキッ!


    ・・・何? 

    今のお目目・・・


    女の子の顔、

    持ってたのかよ

       ・・・コイツ…) 」



織原

「あれ? 

   上映時間変更だって・・・


   ・・・12時って・・・



   あと2時間半もあるじゃない・・・」




射沙波

「まー 

    別にヒマだし、

    カフェで時間潰すか?」



織原

「そーね、

   確か近くにオープンしたばっかの

   お店あった気がする」



射沙波

「マジで? 

    甘いモンあんの?」



織原

「あるんじゃない? 

   ケーキバイキングのお店だし」



射沙波

「おーっしゃ~~♪ 

   いこ〜いこ~!!」



織原

「あはは、なんかコドモみたい」




いったん映画館を出て、

幼なじみ は 幼なじみ とカフェを目指す

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