③ 5月の危険な魔法

第24話

織原

「なんかアンタ、最近楽しそうね?」



射沙波

「お、おぅ・・・

     まぁな」



放課後―――――…



駅からバスで15分くらいのところに

イザナミの城はあるのだが…

幼なじみは隣に住んでいるので

よくばったり遭遇する



「「・・・あの・・・さ・・・」」



「「 !! 」」



射沙波

「何か言いかけた??」



織原

「あ、うん アンタも?」



射沙波

「イヤ・・・

    俺はたいしたことじゃねーから


    (モエカ 恋羽ちゃんと仲いいから、

    俺のことどう思ってるかとか、

    聞きたかったけど

    やっぱ聞きずれーな・・・!) 」



織原

「あ、そう?


   アタシはね・・・」



射沙波

「 (ちょっと脳内の海馬さんを

  コンコン小突いてみると…

  過去、コイツが改まるトキってーのは

  無理難題を言い出すトキだった

  よーな・・・) 」



織原

「今度の日曜なんだけどさ、

   見たい映画があったんだけど

   だれも行ってくれる人が

   いなくて・・・


   ・・・ちなみにアンタはヒマ?」



射沙波

「 (なーーーんだ! 

    そんなことか!!


     これなら、

     何かの拍子に恋羽ちゃんのこと

     聞けるかも!!

     俺って策士~~~~!!)



     おぅ・・・行ってみるか?



     映画なんて何年も見てねーし、

     丁度いいかもな」



織原

「本当~~~!?

   やったぁぁ!!!


   じゃぁ、日曜絶対 開けといてね??

   約束したからね??? じゃね!」




射沙波

「お・・・おう・・・


    ・・・じゃぁな・・・



   (我が城の脇の居城に

    すっと消えていくモエカ


    にしても、

   ・・・別れ際に見せたカオ・・・



   コイツって こんなカワイ…



   イヤイヤイヤ、

   あんなメスゴリラがそんなワケ

           あるか!) 」

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