第7話

「あははっ!面白いね、キミ!

そうだね、もちろん尊敬してるよ。」



急に敬語を崩した彼に、なんだか自分がとても恥ずかしいことを言ってしまった気がして、一気に体温が上昇するのを感じた。






「すみません・・・」



小声でそう言うと、今度は隣からミッツが猫撫で声で彼に話しかけた。



「あなたは、名前なんて言うんですか?おいくつなんですかぁ?」




そうだ。


ミッツはどちらかというと、大人っぽい年上の男性より、可愛い年下系が好みだ。

コウさんにはあまり興味を示さず、金髪の彼が気になる模様。




「塚地亮平です。年齢は今年で25です。」



「じゃあ亮平くんは、私たちの2つ下だね!

私は市橋三葉です!」



早速、くん付けかい!



「ミツバさんね・・・可愛い名前だね」



「ありがと〜よく言われるんだぁ!

ミツバって気に入ってるんだけど、どっかの誰かさんは『ミッツ』ってあだ名で呼んでくるんだよねぇ」


っと流し目で見られた。



「だって中学生からの呼び名って、今さら変えるの難しくない?」




すると亮平君がへぇ〜と少し驚いて、そんなに長い付き合いなんだねと、再び視線を私に向けた。





「で、お姉さんの名前は?」

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