第69話

占いが終わり、一族の居場所も分かりそうなので、もう、この場所に用は無い。


真緒とルキは亜衣の部屋を出る。



部屋を出ると、ルキの顔を見た。



成果が得られたので、ルキの顔は満足そうにしていた。



部屋を出て、亀田の行方を探す。



近くに居ないので、ホテルのロビーにでも居るのだろうか?



「亀田さん…占いが長かったから、時間を持て余して、ロビーで待っているのかな?」


「そうかもな…行こうか。」



ルキは真緒の手を取った。



「え??」



あれ?


恋人のフリはもうしなくてもいいんだけどな…



真緒は少し恥ずかしくなる。



「ルキ…もう、恋人のフリはしなくてもいいんじゃない?

手も繋ぐ必要もないし。」



「え…あ…。」



ルキが立ち止まる。



すると、自然とルキの手が真緒から離れていく…





「ルキも亜衣様の前で演技をしたから疲れたでしょ?

もう、流石にしなくてもいいんじゃないかな…誰も見ていないし。」



困ったように真緒は笑う。



その表情と発言にルキは複雑な表情を浮かべた。


そして、じっと真緒を見て…




「………そうだね。

ごめん、演技はもうやめる。」



「うん。

そうだよ。

あーあ、慣れないことすると、疲れちゃうね。」


うーんっと真緒は背伸びをする。



「…………真緒…。」


「うん?」


真緒は呑気に返事をする。





何かな…?



真緒はルキの方を振り向く…





ドンッ!!!!

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