第68話

「真緒…儀式、見に行くよな?」


ルキは真緒を見つめる。



あ…何か掴んだのかも。

直感で真緒は感じた。



「勿論いくわよ!

亜衣様から誘ってもらえるなんて光栄ですわ!」


「そうか。

私から選ばれた人しか見れない儀式だからな…。

儀式を見ると、全体の運気がアップするぞ。」


「まあ、それは楽しみですね。」



全体の運気アップって凄いな…


真緒は素直に儀式が見たいと思った。




「亜衣様、その儀式はいつあるのですか?」


ルキは亜衣に聞く。




「今から…3日後だ。」


「なら、喜んで行かせていただきます。」


「場所だが…亀田が知っている。

案内してもらうと良い。」


「なるほど…。

分かりました。」


「では、ルキと真緒よ、3日後にまた会えるのを楽しみにしている。」


「はい。

亜衣様、楽しみにしています。」



ニコッとルキが微笑めば、亜衣は表情を綻ばせた。


亜衣の最初のキリッとした表情が消えている。


一体何をしたらそこまで変化するのか真緒には分からなかった。

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