第64話

いつの間にか真っ黒な世界に真緒は居た。



あれ…ここは?




そして、目の前には白髪の女が立っていた。



巫女の亜衣に似ているような…でも、白髪?




真っ黒な世界に女の白髪な髪が嫌に目立っていた。




「佐藤真緒…。」


「あなたは誰?

ここは何処なの?」


「私は亜衣。」


「え?

亜衣様は黒髪で長い髪をしていたけど…貴方みたいな白髪じゃない…。」


「そう、あれは表の私。

裏の私はこの私。」


「はぁ?

よく分かりませんが、この状況は?」



「此処は私の精神世界です。

表の私はお金を確認するだけ。

占いは裏の私が占います。」



「…不思議ね…。

二重人格のような…。」


「亜衣は表と裏の2人居るのです。

私は表の世界には出てこれません。

しかし、表の世界の亜衣は占いは出来ない。

裏の世界の私は未来を占える。

それが私の力…そう、神より授けられし占いの力。」



「そうですか…。

それで、私とルキの未来は上手くいくかしら?

後は相性も見て欲しいな。」



「あの男との未来ですね。

よろしい。

額を触ります。」


亜衣の指が真緒の額に触れる。






ピカッと視界が光り輝く。



眩しさに目を瞑る。

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