第25話

18:00ー


「カレン…まだ?」


駅の女子トイレで念入りに化粧を直すカレンに、真緒が呆れた様子で声をかける。


「ごめん!ここのメイクが気に入らなくて…」


「はいはい…。」


そんなに気合を入れてどうするんだと呆れ返る。


「合コンでも行く気?」


「だってー、柊木さんとその同僚の人だよー?

初めて飲みに行くし、念入りにお化粧しておかないと!」


「彼氏がいるでしょー…。」


「彼氏は別♪」


「モテる女は忙しいね。」


しばらくしてー




「おまたせ!」


バッチリメイクでキメたカレン。


「もう、18:30だよ。

早く行こう。」


「ごめん、急ごう。」


余裕があったはずなのに、いつの間にか時間が進んでいた。




2人は走って駅を出たところの繁華街に行く。



そして、待ち合わせ場所の居酒屋につく。


出入り口で真緒とカレンは立ち止まる。



「柊木さんたちはまだかな?」


「電話してみるね。」


カレンがスマホを取り出し、柊木に電話を掛ける。


「はいー…そうなんですね、わかりました。」


耳からスマホを離すと、出入り口を指差す。


どうやら、柊木達はもう、中に入っているらしい。


「なんか、柊木さん達を待たせたみたいで悪いかな?」


「仕方ないよ。

まあ、時間には間に合っているし。」


「真緒、余裕だねー。」


「はいはい、早く中に入って席につこう。」


2人で居酒屋の中に入る。


そして、店員に名前をいうと、すんなり席まで案内された。

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