迎え

第24話

札束が用意できたので日曜日まで待つことになった。










次の日ー…



「はあ~…。」


「真緒、そんなため息ついてどうしたの?

課長に嫌なこと言われた?」


自身のデスクで盛大なため息をつく真緒に対して、飯田カレンは心配そうに声をかける。


「悩みの種がまた増えてさー…ははっ。」


まさか、ルキが魔法でお金まで出せるなんて思いも寄らなかった。

これ、あくどい奴らに見られたら終わりだよね。

吸血鬼だけでも悩みの種なのに。


「そうなんだ…大丈夫?」


「うー…」


「まさか、男の悩み?」


「違う。」


そんな生ぬるい悩みだったら幸せだなっと染み染み痛感する。


「なんだ…てっきり、男でもできたのかと思った。」


「そんな悩みだったらいいよね。

はあー…。」


「今日は、柊木さん達と飲み会でしょ?

楽しもうよ!」


「そうだね~…あっ。」


そういえば、今日はルキに飲み会で遅くなるといってきていない。


急いで朝、出てきたので詳しく説明する時間がなかったのだ。



「まあ、いいか…。」


「何がいいのよ?」


「気にしないで。」


張り付いた笑顔でカレンに返事をした。


「柊木さん達とは、19:00に駅チカの居酒屋で待ち合わせだよ。」


「わかった。

それまでに、行かないとね!

先輩を待たせるなんていけないもんね。」


「そうそう!その調子!

定時までお仕事頑張ろう!」


「うん!」


カレンと二人で定時まで仕事を終らせる。

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