手がかり

第21話

夜ご飯を食べてた後、二人でゆっくりとソファに座る。


すっかり仲良しになっている。


これが、協力関係を結んだ結果だ。



「そういえば、真緒が買ってきてくれた本、読んでみてもいい?」


「いいよ!なんか、参考になればいいけど…。」


ルキは真緒に買ってきてもらった本を手に取る。



「ふーん…こんなものが流行ってるんだ。」


パラパラと雑誌をめくる。


「読むの早いね!」


「パラパラめくれば、内容が頭に入ってくるんだ。」


「なに、その、スーパー能力…社会人にほしいスキル!」


「真緒も吸血鬼になればできるよ!」


「え…そんな方法があるの?」


「例えば、俺の血を飲むとか。

吸血鬼の血が全身を侵食して、細胞が変わり、人間じゃなくなるけど。」


「うわー。

やめておきます。」


「ははっ。」


「そうだ、この、観光名所が載っている雑誌とかどうかな?」


「へー…。」


パラパラとルキはページを捲っていく。



「ん…?」


ルキのページを捲る手が止まった。

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