78話目
「ケイさん!」
莉蘭はケイの顔に手を添え、荒々しくキスをする。
「んんッ…」
ケイは莉蘭を振りほどくことなく受け入れる。
「ん、んん、はぁ、ぅんっ」
自分でもこんな荒々しいキスはしたことがない。
前にケイにされたみたいに角度を変える。
「んっ、り、ら、もっとよ…」
熱い吐息を吐きながら言われるから、火が点く。
ダンッ!!
ソファに叩きつけるように押し倒した。
「あんっ!?」
ケイから艶っぽい声が漏れた。
そんな声を聞かせられたら、嬉しくなる。
「ー…ケイさん…はぁ…
きれい…綺麗すぎてこわい…」
莉蘭は薄ら笑みを見せると、馬乗りになった。
「………」
じーっとケイの目を見る。
潤んだ薄茶色の綺麗な瞳に見つめられる
この瞳を見た人は、やっぱりケイの元彼達なのだろうか?
それとも私だけ?
「…ねえ、ケイさん、その潤んだ瞳を見たのは元彼達なの?」
「え?
なに、言ってるの…んんー!」
答えを聞く前に口を塞ぐ。
「んん、っ、んー!?」
「ん…はぁ…」
口を離すと、ケイはとろんとした瞳で天井を見ていた。
そっと私はケイさんの耳元に近づく。
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