71話目
「え!?
アタシはその…」
ケイは珍しくあたふたする。
すると、立花珠里はケイの腕に自分の腕を絡ませる。
「あら、ごめんなさい。
ケイオーナーは私と付き合う予定なんですよ!」
「え?」
ケイは混乱して立花珠里を見る。
「はあ?」
莉蘭は呆気に取られる。
「そんな!!」
男はショックを受ける。
「先程告白を受けたんです」
「はあ!?
アンタなに言ってるの」
「だから、これが私の返事です」
グイッ
勢いよく手を引っ張ると、自分の方に顔を向けさせ、ケイの唇を奪った。
「ッ‼?」
「ん…」
立花珠里はキスをする。
周りは立花珠里の行動に注目し、仰天する。
莉蘭はまともに凝視してしまう。
ドクッと心臓が鳴る。
キスをする所を見せられているだけなのに、
なぜかイライラした。
莉蘭の表情は複雑になる。
(ケイさんと良くわかんない女がキスしてるだけで面白くない…
寧ろ、嫌な気分)
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