第63話


「っは、イクッ!」


「ッ!」


凉太はゴムに射精した。


そして、膣の中から出ると、ぼーっとしていた。


莉蘭はただ必死についていくだけで精一杯だったので、胸で呼吸をしていた。



しばらくして、落ちついたのか、凉太は莉蘭に視線をやる。



「莉蘭、どうだった?」


「………すごかった」


「そう?

初めてにしては良かった?」


「そうだね…………





凉ちゃん、ありがとう」


「!」


凉太はビックリした後、微笑んだ。


「こちらこそ、ありがとう。

莉蘭が初めての相手で良かった」


軽くキスをすると、凉太は莉蘭の隣に寝転んだ。



「私が…初めて…か…ほんと…かな…?」


ボソッと聞こえないくらいの声で呟く。



「ん?」


「なーんでもないよ」


誤魔化した笑みで、莉蘭は凉太の手を握る。


「凉ちゃん、ちょっと疲れた。

寝よ?」


「うん、そうだね」



肝心なことは聞けないまま、なんとなく抱き合った。



2人はそのまま深い眠りへとついた。







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