第47話

「ケイさん、どうかしましたか?」


「………」


何も言わないケイに、莉蘭は不思議そうにした。


「…き…」


「はい??」


聞き取れなかったので、莉蘭が顔を寄せた瞬間…


「すき」


「え?

ケイっさ…あっ!!」


勢いよく布団の中に引きずり込まれた。


「好きなの」


「えッ!?

好きって!?

ちょ、え、ケイさっ!!」



ケイは強い力で莉蘭の体を密着させる。

その動作は抵抗する隙も与えなかった。



(ケイさん、酔っ払ってたはず!?

どこにこんな強い力が残ってたの??)


莉蘭の思いとは裏腹に、今のケイはまるで別人だ。




そして、ケイは莉蘭の顔を引き寄せ、無理やり唇を奪った。


「んんっ!!!?」



莉蘭の目が見開かれる。

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