第45話

「オネエ、もっと聞かせてー」


「眞帆ちゃんって、強引ねぇ」


「そう、私は強引なのよ!」


ビールをラッパ飲みする。



(あー、眞帆が暴走して、ケイさんにグイグイ飲ませてる…

大丈夫かな…)



莉蘭の心配は的中した。





1時間後ー…


眞帆は呑みすぎてだらしなくソファで潰れていた。



ケイはテーブルに突っ伏して寝ていた。


「ああ…どうしよう…」


眞帆は取りえず放っといても大丈夫。


家主であるケイをテーブルで寝させるわけにはいかないと思い、ベッドに寝かすことにした。


「ケイさーん…」


莉蘭は声をかける


「ーぅ…ん…」


「ケイさん、こんなところで寝たら、風邪をひきますから、ベッドに行きましょー」


「んー………」


起きてるのかわからないが、ケイの肩を持ち、立ち上がらせることに成功した。



「意外と軽い?

華奢なのかな?

それとも、私が力持ちなだけ!?」


ブツブツ独り言を言いながら、寝室へと向かう。

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