第42話

「ー確かに…なんか、ドキドキするかも!」


「ちょっとニヤニヤしちゃうね」


「確かに、いつもは彼氏に私が何かを作る側だからね」


「新鮮ー。

楽しーかもー」


「確かに、楽しいね!」


あはははっと莉蘭と眞帆は笑う。


すると、ケイが料理の品を持って来た。



「あら、何盛り上がってんのぉ?

アタシも仲間に入れなさいよ」


「ふふ、秘密です!」


「あっ、軟骨唐揚げ美味しそー!

それに、肉野菜炒めと厚焼き卵ー!

枝豆もー!」


眞帆ほキラキラした目で料理を眺めた。


「簡単なものしか用意できないけど、食べて頂戴ね。

それと、お酒お酒〜」


テーブルの上に料理とお酒が並んだ。


「じゃあ、乾杯しましょうか」



ケイの掛け声でグラスを持つと、乾杯と音を鳴らした。



「さっ、食べてちょうだい」


「いただきます…

あっ、厚焼き卵おいしー!」


「お母さんの味だぁ!」


「お口にあったかしら?

まだまだあるから、どんどん食べるのよ」


「料理も上手いなんて、完璧だね…

私、このままじゃ、専業主婦なんて、

できるかわからなくなってきた…」


眞帆は危機感を持っていた。

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