第34話
莉蘭と眞帆はケイを見つめた。
「アタシ…男なのに情けないわね」
「ケイさん、誰だって、知らない人に付けられたら怖いですよ。
だから、自分を責めないでください。」
「莉蘭、有難う。
今は、貴方達に甘えるわね」
「はい、甘えて下さい」
「お礼、期待してますよ」
ニヤリと眞帆は笑う。
「相応のお礼はさせていただくわ」
莉蘭と眞帆は怪しい人物に近づく。
「あのっ‼︎」
莉蘭が声をかける。
「っ⁉︎」
怪しい人物は、まさか声をかけて来るとは思わなかったのか、ビクッと体を硬くした。
「さっきから、ずっとついて来てますよね?」
「なっ、何のことですか⁉︎」
怪しい人物が喋った。
「だから、30分以上私達の後をついて来てましたよね?」
「はぁっ⁉︎
かっ、勘違いじゃないですか⁉︎」
「勘違いにしてはずっと、同じ方向をあるくなーっと思って。
それに、ずっと後ろにいるって可笑しくないですか?
私達、ゆっくり歩いていたんですよ?」
「そんなの知らないわよ!
わっ、私も歩くのが遅いの‼︎」
女は喚き出す。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます