第30話

「眞帆、今から、神大久保までちょっと付き合ってくれない?」


「はぁ?お酒飲んでるけど…」


「タクシー呼ぶから!

なんか、ケイさんが困ってるみたいなの!

こんな電話初めてだし…力になってあげたいの!」


「ふーん…

何をしにいくの?」


「誰かにつけられてるみたいなの!

ケイさん、綺麗だから、普段から変な奴らに絡まれるんだけど

でも、今回は少し、様子が違うみたい…

怖がって、切羽詰まってる感じだから…」


「まぁ、いいけど。

そうと決まれば、ケイさんとやらを助けに行きますかー」


眞帆は立ち上がる。


「眞帆、有難う!」


「そんなに綺麗な人なら見てみたい気持ちもあったりー」


「うん、全部終わったら、飽きるほどみていいと思うよ!」


「ははっ、冗談よ!

早く行こ‼︎」



「うん!」


莉蘭はタクシーを呼び寄せ、眞帆と一緒に神大久保にあるコンビニへと向かった。




コンビニに入ると、ケイの姿を探す。



「ケイさん!」



「莉蘭、こっちよ」


ケイが手招きする。

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