第25話

「そういえば、ケイさんは彼氏居るんですか?」

「アタシ⁉︎

あ…アタシは今は居ないかなぁ…

ほら、カフェを3店手掛けてるでしょう。

時間もないし、今は恋愛より仕事かなって思うのよぉ♪」


ねっと首を可愛くかしげる。

ケイだから許される動作だ。



「そうなんですね。

でも、ケイさんモテるのに、勿体ないなー」

「アタシが誰にもてるのよぉ?」

「男性とか女性とか…色んな人からモテてますよ!

羨ましいなって思っちゃいます」

「アンタねぇ…

そんなに色んな人にモテてもいいことなんてありゃしないわよ…

そ…ただ1人でいいの…

1人…アタシのことを好きになってくれたらいいのにね…」


そう言って、ケイは悲しそうに伏し目がちになる。



「ケ…イさん?

もしかして好きな人でもいるんですか?」

「え…あっ、ごめんなさい。

アンタに変なこと言っちゃったわね!

さっきの発言は気にしないで頂戴」


雰囲気を変えるためか、スイーツを食べ始めた。


「ふーん…

あ、ケイさんも何かあったら言ってくださいね。

ケイさんの為なら力になります!」

「なーに言ってんのよ。

年下を頼るほど落ちぶれちゃいないわよぉ」

「ふふ…

ケイさんらしいです」


こうして、2人でスイーツを楽しくペロリと平らげた。







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