第7話

「その…私達、付き合って半年だし…そろそろ…ね?」

「あっ、

んーっと…

……そーだね………」


上の空の様子で凉太は口にする。


「えっ⁉︎

あっ、そっ、そう…凉ちゃん…

いいのね‼︎」


莉蘭はグイッと顔を近づける。

その様は、覇気が迫る勢いだった。


「えっ⁉︎

あっ、ぅ、うん」

「あー、もう、幸せ‼︎

凉ちゃん、早く行こう‼︎」

「え?

これからどこかに行くの?」

「やだ…

凉ちゃん、そこは女の子に言わせないでよ…

分かるよね?」

「え?

わか…る…って何が…?」

「もう、この気持ちは止められないわよ!」


莉蘭は強引に凉太の手を掴む。


「莉蘭!!

どうしたの?」

「行こう」

「わっ…分かったから莉蘭、少し落ち着いて」


凉太の静止も聞かずに、莉蘭は立ち上がり、

引きずられる様に凉太も立ち上がる。


そして、レジの前に来た。

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