第6話

「人見知りさんみたいね」

「んー、可笑しいなぁ…

あっ、ケイさん、この人は野島凉太さん。

私の彼氏です!」


本人が自己紹介をしないので代わりに莉蘭がした。


「野島…」


ケイは名前を聞いて目を丸くする。


「そう…あっ、アタシ用事があったの忘れてた!

じゃあ、莉蘭、ゆっくりして行ってね!」


思い出した様にケイは言うと、そそくさとその場をさって行った。


「あーもう、凉ちゃんどうしたの?

へんだっ…」


莉蘭が凉太を見ると、頬がうっすらと赤いことに気づいた。


「あれ?

凉ちゃん、頬が赤いよ…?

酔った?」

「えっ⁉︎

あっ、そっ、そうだね、少し酔ったのかもしれないね」


凉太は慌てた様子で言った。


珍しく余裕がない感じ…

変ね

まっ、いっか!

お酒で酔ったのよ。

チャンスを逃すな!


「凉ちゃん…

どこかで休憩でも…する?」


うるうるキラキラ目を輝かせながら決め台詞を言う。

中々行動に移してこない男には、女の方から押さないと!

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