第6話
「人見知りさんみたいね」
「んー、可笑しいなぁ…
あっ、ケイさん、この人は野島凉太さん。
私の彼氏です!」
本人が自己紹介をしないので代わりに莉蘭がした。
「野島…」
ケイは名前を聞いて目を丸くする。
「そう…あっ、アタシ用事があったの忘れてた!
じゃあ、莉蘭、ゆっくりして行ってね!」
思い出した様にケイは言うと、そそくさとその場をさって行った。
「あーもう、凉ちゃんどうしたの?
へんだっ…」
莉蘭が凉太を見ると、頬がうっすらと赤いことに気づいた。
「あれ?
凉ちゃん、頬が赤いよ…?
酔った?」
「えっ⁉︎
あっ、そっ、そうだね、少し酔ったのかもしれないね」
凉太は慌てた様子で言った。
珍しく余裕がない感じ…
変ね
まっ、いっか!
お酒で酔ったのよ。
チャンスを逃すな!
「凉ちゃん…
どこかで休憩でも…する?」
うるうるキラキラ目を輝かせながら決め台詞を言う。
中々行動に移してこない男には、女の方から押さないと!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます