第4話

「あっ、ケイ、お疲れ様!

莉蘭ちゃんがさぁ、彼氏と半年も続いてるんだってよ」


「ふぅ〜ん、まっ、おめでたいことじゃない」


「でも、あの莉蘭ちゃんが半年も続くって、異常じゃない⁉︎

もしかして、騙されてるんじゃないかと思って‼︎」


「ちより、あんた、心配しすぎよ。

莉蘭だって、やっと幸せを掴んだってことでしょ?」


「まぁ、そうだけどー…でも、莉蘭ちゃんの彼氏、男前っぽいわよ。

余計に怪しくない?

ほら、前も男前の彼氏に騙されて、怪しい高額な教材を買おうとしてたじゃない」


「そんなこともあったわね。

ふーん、男前ね。

アタシが採点してあげようかしら?」


「やっぱり、莉蘭ちゃんが心配なんじゃない!」


「違うわ。

少し、様子を見に行くだけよ」


「へーぇ…まっ、ケイに採点されるなら安心ね。

そのオネェのカンで見てきて!

で、報告宜しくね」


「はいはい、分かったわよ」


やれやれといった様子で、ケイは髪を揺らした。

綺麗な金髪の髪が揺れる。


「きゃ、ケイさん今日きてるー!

まさに、眼福‼︎」

「ラッキー!

後で声かけよ!」

「恋愛相談に乗ってもらっちゃお!」


客の女の子達はキラキラした瞳でケイを見つめる。

ケイは美しい顔立ちをしているので、

オネェであるが、女の子達に大変人気がある。

それは、会えちゃうアイドルのような人気だ。

そして、女の気持ちがわかるとかで恋愛相談をする女達が後をたたない。

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