第3話
「莉蘭、大丈夫?
慌てずに、ゆっくり飲もう?」
凉ちゃんは心配そうに言ってくれる。
あー、その優しさが大好き!
莉蘭の周りはキラキラと光っていた。
幸せオーラというものか…。
それを、当時、莉蘭と共に働いていた従業員達は遠目から見ていた。
「ねぇ、ユーリン、莉蘭ちゃんがあんなに恋愛上手くいくって珍しいと思わないかにゃも?」
「確かに……あり得ないですよね。
しかも……イケメン好青年」
「それにゃも‼︎
今までの莉蘭ちゃんの恋愛は全て3ヶ月以内で終わっていたにゃも‼︎」
「確かに……莉蘭さんが半年も続くなんて…遂に運命の相手に出逢った…」
「ユーリンの口から運命って、ヤバいにゃも!」
「はいはい、喋ってないで仕事してねー」
店長の原口ちよりが2人の肩をポンポンと叩く。
「すみませんにゃも☆」
「……すいません」
2人は注意を受け、散らばった。
「全く…
でも、莉蘭ちゃんが半年も今の彼氏と続いてるんだ
もしかして、騙されてるんじゃ⁉︎」
「誰が騙されてるってぇ?」
ちよりの後ろから声がした。
振り返ると…
「お疲れ様〜♪」
ヒラヒラと手を振っている目の前のオネェはここのオーナーの倉良圭人。
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