第2話

「へぇ、莉蘭はこのお店でバイトをしていたんだね!

なら、納得だよ」

「ふふっ、ここのお店は超人気店なんだよ?」

「確かに、お客さんで満員だもんね。

莉蘭は凄いところでバイトをしていたんだね、感心だよ」

「やーん、凉ちゃん、褒めすぎ!」

「ははっ。

莉蘭、こんな素敵なお店に連れて来てくれて有難う」



凉太は莉蘭の目を見つめながら言った。


思わず、莉蘭は凉太の真剣な眼差しにごくりと固唾を呑む。


いつにもなく、真剣な凉ちゃん…

これは良い雰囲気‼︎

こっ…今夜こそ…

遂に、私達は…


結ばれる⁉︎


キャー‼︎‼︎



1人妄想で盛り上がる。



「莉蘭、様子がおかしいけど、どうかした?」


少し引き攣った表情で凉太は見た。


「えっ⁉︎

やっ、やだ、凉ちゃん見てた?」

「うん…なんか、すっごく楽しそうに笑ってたよ。」

「あっ、うん、楽しすぎて笑っちゃった!」


あはははっと笑いながらシャンパンを飲む。


うっ⁉︎

慌てて、シャンパンを飲んだら、むせそうになった。

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