第46話
「ふふっ、お腹減ってたんだー!
いただきまーす!」
「あら、そんなに料理をお皿に盛って、レディーがはしたないわよ?」
「はっ、か、和美さん⁉︎
どうして、ここに?」
「いちゃ悪いのかしら?
おにー様とペアで招待されたのよ。」
「そうなんですね!
それで、何か御用ですか?」
「一般ピーポーのあなたがこんなところにいるなら、琴臣がいる筈でしょ?
どちらにいらして?」
「聖城さんなら、挨拶回りだと思います。」
「そう。
何故、あなたがパートナーに選ばれたのか分からないけど、琴臣とえらく仲良しなのね?」
「下校中に連れて来られたんです。
私、こんなパーティー初めてなんです、何をしたらいいのか分からないし…食べるしかないかなと。」
「ふーん…琴臣、なぜ、私を誘ってくださらないのかしら?
ああ!和美はいつでも琴臣からの誘いを待っているのに!」
うっとりと和美は天井を見上げた。
「へー、あ、これ、おいし〜。」
乙葉は呑気に料理を食べていく。
「ねぇ、乙葉さん、あなた、琴臣のこと、どう思っているのかしら?」
キラキラと恋する乙女のような眼差しで、乙葉を見つめる。
「は?
どうって…聖城さんの事はすきですよ。」
サラリと乙葉は言った。
「なっ‼︎⁉︎」
和美は顔をこわばらせる。
鮮やかすぎる程にドストレートに言った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます