第46話

「ふふっ、お腹減ってたんだー!

いただきまーす!」


「あら、そんなに料理をお皿に盛って、レディーがはしたないわよ?」


「はっ、か、和美さん⁉︎

どうして、ここに?」


「いちゃ悪いのかしら?

おにー様とペアで招待されたのよ。」


「そうなんですね!

それで、何か御用ですか?」


「一般ピーポーのあなたがこんなところにいるなら、琴臣がいる筈でしょ?

どちらにいらして?」


「聖城さんなら、挨拶回りだと思います。」


「そう。

何故、あなたがパートナーに選ばれたのか分からないけど、琴臣とえらく仲良しなのね?」


「下校中に連れて来られたんです。

私、こんなパーティー初めてなんです、何をしたらいいのか分からないし…食べるしかないかなと。」


「ふーん…琴臣、なぜ、私を誘ってくださらないのかしら?

ああ!和美はいつでも琴臣からの誘いを待っているのに!」


うっとりと和美は天井を見上げた。


「へー、あ、これ、おいし〜。」


乙葉は呑気に料理を食べていく。


「ねぇ、乙葉さん、あなた、琴臣のこと、どう思っているのかしら?」


キラキラと恋する乙女のような眼差しで、乙葉を見つめる。


「は?

どうって…聖城さんの事はすきですよ。」


サラリと乙葉は言った。


「なっ‼︎⁉︎」


和美は顔をこわばらせる。

鮮やかすぎる程にドストレートに言った。

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