突き動かすもの
第43話
ー金曜日、今日は翔太のクラブ活動が忙しいので、1人歩いて帰宅していた。
すると、車が近づいてきた。
後部座席の窓がゆっくりとあく。
「聖城さん!」
「絵咲さん、今から予定あるか?」
「え?特にないですよ。」
「それなら、車に乗ってくれ。」
乙葉は訳がわからないまま、車に乗り込んだ。
「急に悪い。
電話しようと思ったが、姿が見えたから、おまえを拾うことにした。」
「聖城さん、正装されて、どうしたんですか!?」
着飾っている聖城を不思議に思い、乙葉は聞く。
「一緒に来て欲しい場所があるんだ。」
「?」
車は走り、とある場所に停まる。
「ここは?」
「ホテルだ。」
「はい?」
「今日、ここでパーティーがある。
ペア制で来ないといけないんだ。」
車の後部座席のドアが開けられる。
ビシッと背筋を正した女が待機していた。
「さ、柳さん、絵咲さんをコーディネートしてくれ。」
「かしこまりました、琴臣様。
ささ、絵咲様、こちらに。」
乙葉は引きずられるようにホテルの衣装部屋に連れて行かれ、あっという間に全身コーディネートされ、パーティー仕様にされた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます