第41話
「そうかよ、まっ、俺にも協力できる事があったら言えよー…。」
「うん、有難う!」
「呼んで悪かったな。
一緒に放課後は帰るだろ?」
「うん、今日は帰ろう!
お昼休みも終わるから、もう行くね!
じゃ!」
乙葉は手を振り、教室に戻って行った。
「そっか…聖城がきっかけか…ハハッ…上手くいかねぇーなー…。」
翔太は地面に視線を落とす。
姫を暗闇から救ったのは白馬の王子様ってか?
気に食わねー…
昔からあいつを知っているのは俺だけなのに…
一番あいつの近くにいたのも俺なのによぉ…
いきなり現れた男があっという間に乙葉の闇をかき消す光になった。
そんなのってねーよなぁ…
どんどん、俺の知らないところにいくんだな。
変わっていく状況に、整理がつかない。
でも、乙葉はやっと、過去から一歩を歩み始めたんだ…
日付が変わって、水曜日…
いつものように、乙葉は聖城のピアノを聴いていた。
今日は聴くことに集中したかったので、手ぶらで来ていた。
〜♩
今日の聖城さんのピアノの音が荒々しい。
なにかあったのだろうか?
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