第26話
「和美と聖城は昔からあんな感じなんだ。
和美が一方的にちょっかいを出すんだけど、聖城は迷惑がってるけどね。」
「昔からのお付き合いなんですね…。」
「そう、僕たちは昔はよく、4人で過ごしていたんだ。」
「4人……?」
「もう一人いたんだ…近所の子でね…とても可愛くて、お人形さんみたいな子だった。
ちょうど、乙葉ちゃんみたいな顔をしていたかな…?」
「え…私みたいな顔ですか?」
「微妙に、にてるかな!」
「微妙にですか…はは…。」
それって、似てるのかな?
乙葉はなんとも言えない気持ちになった。
「さ、僕のアトリエに案内するよ。」
「はい!」
乙葉は一宮のアトリエに向かった。
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