第14話
-水曜日
中庭で聖城さんを見て以来、毎日、校内で探すが、聖城さんを見かけることはできなかった。やっぱり、レアな存在!
聖城さんが3年で私が2年だから、そもそも会う可能性も低いのかな?
でも、水曜日の音楽室には絶対居る!
なぜ、水曜日なのかは分からないけど…
スケッチブックと必要最小限の道具を持って音楽室に来た。
緊張するな…
聖城さん居るかな…
あの時と同じ様に、音楽室のドアを少し開けてみる。
「…誰か…居ますかー…?」
…返事はない
やっぱり、私に見られたのが原因でピアノ弾くのを止めたのかな…
はあっとため息が出そうになる
「おい、何ボケっと突っ立ってるんだ?」
「あ…聖城さん!」
私より背の高い聖城さんが後ろに立っていた。
聖城さんの整った顔が近づいて…
あまりにも急だったから、私は動けないでいた
「…そんなとこに居たら、中に入れないだろう。」
手が伸びてきて、音楽室のドアを開ける。
「ごめんなさい…。」
「まあいい。
中に入らないのか?」
少し呆れた様子で言われた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます