第70話

「キャー!」


絶叫が早朝に響いた。






ウー!


っとサイレンの音が鳴る。




ーーーー





朝、教室に行くと、えらく騒がしかった





「…この騒ぎは?」


クラスメイト達は噂話に夢中だった。


「充様、この学園から逮捕者が出たとのことです」


「春樹、それは本当か!?」


驚愕して、春樹を見つめる。



その時、校内放送が流れた。


「緊急、全校朝会を始めます。

生徒の皆さんは体育館に集合して下さい」


アナウンスが流れた…




そして、体育館に招集された生徒たちは全校朝会に出る。


校長は神妙な面持ちでマイクに近付く。


「えー、すでに知っている人もいると思いますが…

温溝先生が公然わいせつ罪で逮捕されました。

えー、保護者の皆様にはこの後ご連絡をします。

生徒の皆さんはショックかと思いますがー…」



間違いない…


見せしめによるヤツの仕業か



メガネに触れ、北條流星を見れば、不敵に此方を見て笑っていた。



厄介な敵だな




「では、生徒会長のお話です」


いきなり話を振られた。


コメントなんて考えていない。



取り敢えず、登壇する。



「温溝先生は残念でしたが、皆さんが安心して過ごせる学園を創ります。

よって、大規模改革を行います」


言葉を述べた。



これで俺の活動しやすい生徒会を創る口実になる。



生徒会を動かし、この学園を掌握する。


そして、宝来グループに有利に運ぶように下地を作る。




完璧な手順だが、北條流星が邪魔してくるだろう…

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