第62話

「校長先生!?

書紀を勝手に決めないでいただきたいのですが!?」


「まあまあ。

ついでに副会長を発表しよう!」



「校長先生、待って下さい!

副会長は春樹和や…」


「北條流星君!!!

君に副会長をお願いする!」



どよめきが響く。




副会長が北條流星だと!?



北條流星はキラキラ星の王子スマイルで笑う。




「校長先生、いいですよ。

喜んで引受させていただきます」


「うむ!

ライバル同士だった者たちが支え合い、明日を築いていく…

我が学園に相応しい青春の光だ!!」



校長は号泣していた。




こんの、アホ校長めー!


敵が副会長だと!?


俺の理想の学園が創れないじゃないか!!



「宝来充君。

これから宜しく頼みますね」



キラキラ星の王子は真っ白い歯を見せながら笑顔で手を差し出す。



「ええ…此方こそ、よろしくお願いします。

副会長の北條流星君。」



ガシッと力強く手を握り、握手をした。



力をこれでもかと強く強く握る。



決して弱みは見せはならない。



そして、お前の本性を暴き、学園から追放してやる!



【北條流星!】

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