第56話

校長は再びマイクに向かう。



「2人とも、この学園に相応しい生徒会長になりそうだ…

しかし、泣いても笑っても全て、今!!

この時に決まる!!!!」


校長は高ぶってツバを飛ばしながらマイクに近付く。



「さあ、最後の票数を発表しよう!!!」



緊張が走るー



「最後の票は教師の票だが…なんと、それ以外に未投票の生徒の分があった!」



校長の発表に生徒たちは歓声の声を上げる。



「その数5票!!!

全て、宝来充君に入った!!」


「「ゥオオオオー!」」


生徒の声が体育館に響く。




その時、ガラガラっと体育館の扉が開く!



「宝来くん、頑張ってー」


「充くーん、応援しにちゃんと学園に来たよぉ♡」


「ボンボン、頑張れよ”ぉ!!」



「あいつら…」


本当に充を応援しに不登校者達が応援に駆け付けた。



これは…勝ったも同然か



充は勝利を確信する。



チラリと北條流星の顔を見れば…



表情は曇っていた。



ククク…北條流星、残念だったな…




「では、最後の票数を発表する。」





その時、北條流星はニヤリと怪しく笑う。

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