第55話
その男はゆっくりと壇上に近づいてきた。
ゆっくりと…
透き通るような美しい肌に青い瞳が輝き、金髪の髪の毛がサラリと風になびく。
まさに、【キラキラ星の王子】の異名に相応しい名だった。
「キャー!!!」
一斉に女子が色めき立つ!
「キラキラ星の王子様よー!!!」
「神々しいわー!」
ざわざわー
「な、なんだ、あんなやつ、うちの学園にいたか!?」
男子生徒のどよめく声がする。
「なっ!あいつは……!!」
充は驚愕する。
結夏と昨日イチャイチャしながら喋っていた…
男!!!!!
そうか…やつだったのか…
北條流星は王子スマイルで登壇する。
そして、充の隣に並ぶ。
「……君が宝来充君だったのか…よろしく」
充を挑発する様な笑みを浮かべていた。
何を知ったかぶりを…
北條流星はずっと前から俺の存在を知っていたはずだ。
「…ああ、北條流星君」
充も好戦的に睨む。
壇上はビリビリと火花が激しく散っていた。
2人の背後でなにか獰猛な生物が戦っているのが校長には見えたような気がした。
校長は緊張からか冷や汗を流す。
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