第25話

「充様、これと、これは食べても問題ないかと…」


耳打ちされる。



毒物対策は念入りに…



しかし、全く食べないのは女子の好感度が得られなくなるので、安全そうなものを目の前で食べることにしていた。



そう、人気を保つ為には、パフォーマンスも忘れてはいけない。







「では、お茶会改め、定例会を始めようか。ミツルーズよ、気になる情報はあるかな?」



「はい!私は充様の中間集計第一位通過を信じています!」



そんなの当たり前じゃないか!




「うん、有難う。

はい、次の人は何かあるかな?」


「はい!昨日、転校生が来たらしいのですが…正体不明な部分が多いらしいです。

充様に何か危害がなければいいのですが…」


「うーん、気になるけど、今日の中間集計には関係ないだろうね…

有難う、いい情報だった」


「はい、お役に立てて光栄です!」


「…と、このくらいかな?」



ニコリと笑い、周りを見渡せば、女子達はキラキラした瞳で見つめてくる。



あー、熱すぎる視線に焼かれそうだ。



「ミツルーズのみんな、有難う、有意義に過ごす事ができたよ。

今度、うちの屋敷でパーティーをするから来るといい」



充は立ち上がった。


「キャー!充様から直々のお誘いよー!!」


「絶対に行きますわー!」



「みんな、また、お茶会をしようね」



聖人君子の顔になれば、女子達は有り難げに頭を垂れた。




それを横目に通り過ぎれば、あの女が腕を組み、ジッと見ていた!



なんだ、早速監視か!?

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