第24話

「充様、こちらにお座りください!」



ほぅ、俺の為に椅子とテーブルも用意してあるのか。


まっ、わざわざ俺が参加してやるんだから、当たり前なんだけどな。



「有難う、失礼するよ」



充が椅子に腰掛けた瞬間、女子達は一斉に持ち寄ったスイーツを差し出す。


「充様、今日はパティシエに作らせたケーキを持ってきましたわ!」


「何がパティシエよ、私は手作りよ!

さ、充様、食べてください!」


パンパンッ



充は手を叩く。



「まぁまぁ、落ち着いて。

春樹来てくれて!」



充が名を呼んだ瞬間、音もなく女子と充の間に割って入って来た。


「充様、お待たせ致しました。

さ、諸君はこちらに並んで、持ってきた物を広げて並べてください」


「きゃー!

充様の右腕の春樹君よー!」


「はーい、今、広げますわぁ!」


テーブルにはゾクゾクとスイーツが並んだ。

その合間に、充は優雅にハーブティーを飲む。

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