第23話

四時限を終え、昼休みになった。




女子生徒達は充の教室前に群がる。



「充くん、迎えにきましたわ!」

「早く充様、屋上に参りましょー」


キャーキャーと我れ先にと、押し寄せる。


「やぁ、君たち、わざわざ迎えにきてくれたのかい?」


充は笑顔で対応していく。


「きゃー!はい、そうです!」

「はい!お迎えにあがりましたわ!」



「有難う、約束通り、屋上でお茶会をしようか?」



「きゃー!早速行きましょう!」


充が移動すると、それを取り囲むように女子達も移動する。


その様は、まさに、取り巻き!!


「私が充様の隣を歩くのよ‼︎」

「いえ、私よ‼︎」

「この、あたしが先よ!」


「まぁまぁ、落ち着いて。

淑女な君たちに、喧嘩は相応しくない。

君たちは怒った顔より笑顔が似合うよ。」


充スマイルをキメると、より、黄色い声が響く。



「充様ー!」

「キャー!」


いちいち騒ぎながら、屋上へと移動した。



女子にドアを開けてもらうと、爽やかな風が吹いた。

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