「はい、では、みなさん、真田先生に失礼のないようにしましょうね〜♪

これでホームルームは終了しまーす。

さっ、真田先生、職員室を案内しますね」

担任の根本は鼻の下を伸ばして、だらしがない顔で結夏の方に顔を向ける。

「はい、根本先生、宜しくお願いします」

綺麗に礼をすると、結夏は笑顔で根本を見た。

つられて、根本も笑うが、普段笑わない奴が無理に笑うので、不自然な笑みになっていた。

どいつもこいつも、鼻の下を伸ばしすぎだろう！

だらしがない！

しかし、恐ろしい女だ。

お父様に取り入り、根本を懐柔し、副担任にまでなるとは…

固唾を飲む。

あの女の目的も未だはっきりしないまま、中間集計もある…

今日は気が抜けない1日だな。

こうして、ホームルームは終わりを告げた。

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