第13話

「特別なルールはありません。

ただ、私が惚れたと認めたら、充様の勝利です。」


「はは、簡単だな。

良いだろう、宝来充の名にかけて、そのゲーム、勝利してやる!」


「威勢がいいですね。

期限は3ヶ月ですよ?」


「ふん…分かっている。」


「充様の裏の顔が世間に知られるのが楽しみです…。」


「そうはさせない。

俺は将来を期待されているからな。

こんな事で躓いていたら、トップに立つことなんて出来ない。」


「ふーん…そうですか。

それは楽しみですね…

一体どうやって私を惚れさせてくれるのか?」


結夏は不敵に笑う。



「…と、あと、世話役の件だが…

俺には必要ない。」


「それはなりません。

宝来様よりお給与も頂くので、しっかりと充様のお世話をさせていただきます。」


にっこりと結夏は口元をあげる。



「…俺の邪魔だけはするなよ!?

大事な選挙があるんだ。」


「…はい、かしこまりました。」




はあ…



なんでこんなことに…




結夏とのゲームが始まる。

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