第12話

「ゲームって…俺にそんな暇はない。」


ギロッと結夏を睨むが、全然動じない。


「ルールは簡単です。」


「話を聞け。」


結夏は話を止めない。


「3ヶ月以内に私を惚れさせる事が出来れば、この映像は消します。

でも、もし失敗すれば…

そうですねー、この映像を動画共有サイトに流します。」


「なっ!!!!???」


この女は正気か!?


「聞いていれば、好き勝手いって…

この女、スマホを渡せ!」



充は結夏に襲いかかる。


結夏は充を睨むと、華麗にかわし、充の後ろに回り込み、充の腕を掴み、動きを封じる。


「充様、私はアメリカに居たので暴漢対策に護身術を会得しています。

だから、充様の動きは見切れるのですよ?」


「くっ!」


なんて女だ!


腕力もあり、隙がない!



「離せ!」


「答えは……?」


ギリギリと力を込められる。



イタッ!


この女、容赦がない!!!



「分かった!そのゲームにのってやる。」


「…了解しました。」


やっと、力緩められる。

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