第5話

適当に本をブラックカードで購入し、車に乗り込む。



あの女…



中々の素早さだったな…




「屋敷につきました」



「ご苦労だった。」




屋敷に入ると、メイド達が迎える。



「宝来充様、お帰りなさいませ」


「ああ。」


「充様、江田様が既にお待ちです。」


「すぐ行く。」



自分の部屋に行く。



「おおー、充様、お待ちしていましたよ!」


ニコニコで営業スマイルを浮かべた江田が待っていた。



「あの件はどうなった?」


「それが、売れっ子女優なので、スケジュールを押さえるのが難しく…」


「江田…」



極悪スマイルを浮かべる…



「ハイッ!」


江田はビクビクしている。



「いくらお前の会社に払っていると思う?

女優のスケジュールの1個や2個なんて押えるのは簡単だろ?

これは、俺の華やかな社交界デビューの伏線なんだよ?

お前、台無しにする気?」


「イイエ!!!!

滅相もない‼‼!

頑張って押えてまいります!」



江田は急いで駆け出した。



「全く…江田もそろそろ潮時か…

金を払っているのに女優のスケジュールも押さえられないなんてな…

使えないやつは必要ない…フハハー!」



「充様は人使いが荒いのですね?」



「は?」

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